ケース (case)
命名規則
プログラミングにおいて、識別子に複数の単語が利用されている場合に、単語の区切りをどう表現するかの方法をいくつか紹介します。
名称 | 例 |
---|---|
スネークケース | snake_case |
キャメルケース | camelCase |
パスカルケース | PascalCase |
チェインケース | chain-case |
スネークケース (snake case)
snake_case
- 単語の区切りはアンダースコア (
_
) で表し、全ての単語を小文字で書きます - 一部の頭字語などは大文字で表される場合もあります
キャメルケース (camel case)
camelCase
- 別名 lower camel case (LCC) とも言います
- 識別子全体の先頭は小文字にし、それ以降の単語の区切りは、単語の始まりを大文字にします
パスカルケース (pascal case)
PascalCase
- 別名 upper camel case (UCC) とも言います
- 識別子全体の先頭は大文字にし、それ以降の単語の区切りも、単語の始まりを大文字とすることで表します
チェインケース
Chain-Case
chain-case
- ケバブケースと呼ばれる場合もあります
- 識別子中の単語の区切りをハイフン (
-
) で表します - 識別子内の各単語は小文字で書きますが、各単語の先頭の文字を大文字にする場合と、小文字にする場合があります
- ほとんどのプログラミング言語では、識別子にハイフン (
-
) を利用できないため、この表現を使える言語は限られます
どれを採用すべきか ?
実際にコーディングを行う際にどのケースを利用すべきかは、以下の方針で決定すれば良いでしょう。
- プロジェクトや組織内 (会社、グループ) にコーディング規約が制定されている場合には、その規約に従ってください
- プロジェクトにフォーマッターや Linter を導入している場合には、ツール側の設定に合わせてください
- コーディング規約が無い場合には、各言語の標準ライブラリに合わせてみると良いでしょう